2013年4月13日土曜日

1日目 _グラフィックデザインとスピリチュアルライフとの出逢い


私がデザイナーの仕事に就いたのは20年前でした。
心の奥底を探るスピリチュアルな生き方に関心を持ったのも20年前です。
この二つは私の生活に大きく影響し、かつお互いに関わりあい、同じ時間軸にあり、同じ重みを持っています。


<グラフィックデザイナーになるまで>

私がグラフィックデザイナーという仕事に就いたのは、偶然でもあり必然でもありました。

私は、両親とも学校の教師という家庭に育ち、大きな期待と厳しいしつけのもと、ほめてもらった記憶もありません。両親の体面を保つため、そして周りからも「教師の子供」と呼ばれ、気がついたら自分を隠し優等生の役を演じていました。

短大へ進学してから、両親を誰も知らない環境、自分を隠さないでもいい生活に身を置き、初めて大きな安堵感を覚えました。抑えていたものを吐き出しながらも、自分らしさを求める日々。反動でしょうか。

自由になった私は人生初の大恋愛もしました。自由な発想、独特の価値観で好奇心を躊躇なく行動に移す彼は、私の世界をどんどん広げてくれました。その出逢いをきっかけに、ある日、あるグラフィックデザイナーに出会い、表現する楽しさに魅了されました。私は子供の頃から絵を観るのも描くのも好きだったので、この出逢いに運命を感じ、すぐにデザインの仕事を始めました。


<心の奥底を探る生き方へ>

自由な生活を始めてすぐ、厳しい家庭の中でたった一人、私を可愛がってくれた祖母が亡くなりました。祖母の死がもたらした心の穴は誰にも何によっても埋められず、両親との希薄な関係だけが残ったのです。大きな愛を失った後、一層アンバランスになった親子関係に、世界が闇に包まれたように感じました。

出産後、すぐに仕事に復帰した母。家庭の厳格さだけ思いだす幼少時代。祖母を母と思い慕っていたのだと、祖母が亡くなって気づきました。私は無重力の宇宙に一人放り出されたような不安な気持ちになり、本当の自分を見つけに心の奥底を探る旅に出たのでした。

如何に極限の不安や寂しさから抜け出せるのか。
自分のルーツや絆は人生にどう影響するのか。
理由が分かれば、そこから逃げずとも、寂しさを乗り越えられるのではと思いました。

祖母の死をきっかけに増幅する両親への恨みと、将来訪れる両親との死別を思ったときの悲しみ、こんな複雑な心境からも救われたかったのです。
私は沢山の本を読みました、心理学、哲学、自己啓発、女性のドキュメンタリー・・。
アロマや、ヨガ、占いなど、癒やしや心に関しても学びました。

こうやって心の奥底を探す旅を続け、本当の自分を知り、受け入れ、周りにも自分をあるがままに伝えられるようになっていきました。そうすることで、両親とも少しずつ分かり合えるように、また、幼少の頃の自閉的で友達もほとんどいなかった私に教えてあげたいくらいたくさんの素敵な友達ができました。

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<カオルセレンディピティ、私のブランド>

デザイナーとしての私を育てたのは、自分では疎ましかった過去の学びでした。
両親の押しつけだと思っていた芸術鑑賞で美的感覚が養われました。
自分を押し殺して相手の話を聴くことができます。
そして、私には持って生まれた感受性の豊かさと繊細さがありました。
これは、時に敏感すぎ、私を生きにくくもさせるのですが・・

自分の中にあったもの、自分の中にあるものが、私を信頼に足るデザイナーとしてお客様のブランディングまでを任せてもらえるように育ててくれたのです。

私は周りの期待に応えようとばかりしていたので、デザインも自分のスタイルがないのではと悩んでいました。でも、私はお客様の話を心で聞き、その本当の姿を見極め、形にしようとしていたのです。
こんな私のスタイルは、お客様の「ブランドを目に見える形にする」仕事をするときに、本当に役に立ちました。そして私自身のブランドともなりました。

次回はグラフィックデザインとカードリーディングについて、お話しします。

リーディングの日程や開催場所についてはこちら☆
http://kaoruhonda.blogspot.jp/2013/04/serendipity-card-reading.html

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