2013年4月17日水曜日

5日目 _カードが生れるまで




3.11の震災後、いろいろな気付きがあった人もいると思います。

私は自分の仕事に疑問を持ち、激しい自己嫌悪に陥りました。最小限の電力やモノで生活できることを知り、私の仕事は、必要以上の付加価値を生みだし資本社会を加速させているだけではと思い始めたのです。

地震が引き起こした人災としての原発事故が人間の勝手な生き様のしわ寄せのように思え、自分自身のネガティブな面が表に出てきました。15年携わった仕事を否定したら、自己否定と同じです。仕事ができなくなり、辛い日々が続きました。

気分転換に川辺を散歩すると、通りすがりの人が心配するほど、背を丸め下を向いて歩いていました。心が死にかけていました。

しかし、
もうこれ以上落ちることはできない、
どうにか自分を救いたい、
この感受性の強さを生かしたい、
自分の中で一生懸命考え、精いっぱい努力して少しずつ外に出るようにしました。

その後、また仕事を始め「社員の心がひとつになれるロゴ」、「グラフィックデザイナーが提案するプレゼン力アップ」などなど、滅多にない内容の仕事を引き受けました。不思議なことに、それは、その時、私が必要としていたものだったようです。これを機に、又、少しずつ仕事が増えていきました。

その2年後、仕事を始めて10年目の区切りを迎えた時、デザインと向き合い直すために3ヶ月の間ヨーロッパにデザイン留学に行きました。そこで出会った人は、自分で店を出したりと、自分らしく生きている人ばかりでした。その人達から力をもらい帰国した私は、またデザインの仕事で自分を生かそうと決めました。

しかし、今度は仕事が忙しすぎて、自律神経が高ぶり薬が必要なほど眠れなくなりました。腰痛と足の痛みも生じ立っていられなくなりました。レントゲンにも映らない、マッサージしても治らないのに「もう大丈夫です」と言われ、なのにとても痛い。胸の下も痛み出し、それは肋間神経痛でしたが、立て続けに体に出る痛みに心がついていかなくなりました。仕事が一区切りしたところで再び休むことにしました。

そして身体を休める間に7年もの間温めていたオラクルカードが、これまでの仕事の集大成のように生れたのです。それまでの人生や、旅先で目にしたものが熟成されたかのようでした。

私のカードは私が私らしくなるために作られたといっても過言ではありません
私自身がカードに癒されました。
私のために生まれたカードは、次はみなさんに出会うのを楽しみにしているのです。

次回はそのカードリーディングが皆さんのためにできることをお話しします。


リーディングの日程や開催場所についてはこちら☆
http://kaoruhonda.blogspot.jp/2013/04/serendipity-card-reading.html

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